近年、SNSを活用した情報拡散が活発化していますが、その中には不自然なアカウントや組織的なキャンペーンも含まれています。今回は、__SNS動向分析システム「Omni Oculus」__を用いて、「大分平和委員会応援」というアカウントの分析を行いました。その結果、いくつかの興味深い特徴が浮かび上がりました。
① アカウントの基本情報
このアカウントは2024年3月に開設され、大分県大分市在住を装っている可能性があります。しかし、以下の点から日本人ではない可能性が高いと判断されました。
- プロフィール画像はAI生成
- ヘッダー画像は西日本新聞の記事を引用
- 投稿の日本語表現に違和感(「ざ」と「ぢ」の混同など)
また、動画の感想を述べる際の表現が不自然で、日本語が母国語ではない可能性が指摘されました。
② 投稿内容の分析
このアカウントの投稿を分析した結果、以下のような特徴が見られました。
- ✅ 投稿の70%がネガティブな内容
- ✅ オールドメディア(新聞・テレビ)への批判が多い
- ✅ 自衛隊に対するネガティブな投稿が目立つ
- ✅ 消費税廃止やれいわ新選組関連のハッシュタグが多用されている
また、50件の投稿を詳しく調査したところ、30件が他アカウントからのコピペ投稿であることが判明。残りの20件も、不自然な日本語表現が含まれており、自作投稿の信憑性に疑問が残る状況でした。
さらに、ウクライナのドローン攻撃動画を誤用し、関係のない文脈で投稿するなど、情報操作の意図が感じられるケースもありました。
③ 結論 – 情報操作の可能性
このアカウントの活動を総合的に判断すると、組織的な情報操作を目的としたアカウントである可能性が高いと考えられます。
🔹 特徴的なポイント
- 日本語が不自然で、日本人ではない可能性
- 投稿の大半が他アカウントからのコピペ
- 過激な映像を用いたネガティブキャンペーン
SNS上には、このような意図的な情報操作を行うアカウントが存在しており、ユーザーは情報を鵜呑みにするのではなく、慎重に見極めることが重要です。今後も__「Omni Oculus」__を活用し、情報の透明性を確保するための分析を続けていきます。