1.YouTube上の発信傾向
告示日から投開票日までに投稿された「宮城県知事選」「宮城知事選」「宮城 知事選」を含む動画は計320件(ショート動画を含む)であった。このうち、政見放送や報道機関による公式配信を除く245件を分析した。
- 和田政宗氏(51)を好意的に取り上げた動画:169件(本人投稿を除く)
- 現職・村井嘉浩氏(65)に関する動画:公式・報道機関投稿が中心
- その他候補(遊佐美由紀氏・金山屯氏・伊藤修人氏)に関する動画:限定的
主な拡散動画
「宮城県知事選投票率がエグい―参政党神谷代表―和田政宗―現職村井知事―外国人問題」
1,510,281回
「【宮城県知事選】和田政宗が村井知事の発言の嘘を暴露し話題に」
1,138,058回
上位50件のうち30件は1分前後のショート動画であり、政治系ニュースチャンネルによる発信が多数を占めた。構成は他メディアの映像や静止画を切り貼りし、AI音声によるナレーション・煽動的テロップを用いた形式が多かった。
2.X(旧Twitter)上の拡散状況
2025/10/9~2025/10/26までのXの動向

同期間中に「宮城県知事選」と記載されたX投稿は16,022件確認された。 そのうち、YouTube動画リンクを含む投稿は**2,138件(全体の13.3%)**に上った。 拡散経路としては、YouTube → X → 他SNS(特にTikTok・Instagram)への二次拡散が確認されている。投稿内容を分析すると、特定候補を支持する文言やハッシュタグ(#和田政宗がんばれ 等)が多く、一方で「メガソーラー大歓迎」「土葬推進」など、虚偽情報や誇張情報を含む投稿も散見された。
3.考察
今回の調査では、
- 和田政宗氏を中心とした動画が量・再生数ともに突出
- 動画の形式がAI音声・切り貼り編集・短尺化など、情報操作に適した特徴を持つ
- Xでの拡散が組織的または自動化された可能性(投稿時間帯・文面の類似性から)
といった傾向が明らかになった。
また、SNS上の注目度が高まったにもかかわらず、実際の投票率は前回比で約8ポイント減少しており、SNS上の話題量が必ずしも有権者行動につながっていない点も特徴的である。この点については、「SNSによる世論形成」と「実際の投票行動」の乖離を示唆する重要な事例といえる。
4.まとめ
宮城県知事選をめぐるSNS上の情報空間では、一部候補を中心とした動画投稿とXでの拡散が活発化しており、内容には虚偽情報や誇張表現が含まれていた。 今後も地方選挙におけるSNS世論操作の実態把握が求められる。
株式会社Sola.comでは引き続き「Omni-Oculus」によるモニタリングを継続し、「本当の世論」について調査していく。
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